久しぶりに、
やっとキターーーーーー!!
って思った映画が上映されました![]()
「カラオケ行こ!」
中学3年合唱部部長の岡聡実(齋藤潤)は、声変わりがはじまりボーイソプラノがきれいに出なくなってきたことを悩んでいた。
ずっと優勝していた合唱コンクールも3位になって、自分のせいかもと思う。
そんな時、ヤクザの、狂児(綾野剛)がやってきて目の前に立つ。
「カラオケ、行こ」
狂児の組では、組長の誕生日のカラオケ大会で最下位になったものは、
素人な組長の手により、その人が嫌いなものの入れ墨を入れられる。
屈辱と、ものすごい痛みが罰ゲーム。
それを避けるため、上手くならなくてはならない。
そこで、コンクールで狂児が上手いとおもった学校の部長だった聡実に白矢が立ったらしい。
有無をいわさずカラオケに連れいかれて
「聞いて」と歌いだす狂児。曲名は「紅」
イントロのバラード部分を裏声で歌う。
そして急に叫ぶ
「紅だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
びっくりする聡実。
歌い終わって「どやった?」って聞かれ「終始裏声が気持ち悪いです」と言って逃げ出すように出てきた。
だが、狂児は聡実が忘れた特徴的な絵柄の傘をさして、中学校の門で彼を待っていた。
そしてまた、カラオケのレッスンは続く・・・
ここから、ネタバレいっぱいです。
最初は狂児にこわがっていた聡実くんが、ちょっとづつ打ち解けていって、
他のヤクザの人たちに囲まれたら(狂児のように歌を教えてほしいと言ってきた)、
狂児の腕にがしっとつかんでいるのがなんともいえず、エモかったです![]()
なぜ「紅」にこだわるのか、違う歌のほうが声に合ってるからいいと思う・・・
って行った時に「紅には和子との思い出が・・」的な事をつぶやいたので
聡実が、昔付き合っていた人と何かあったんだな・・・亡くなったのかな?
みたいに思っていて
そんな狂児が愛した人、その「愛」ってどんなものなんだろう?って考える。
いっぱい考えて、
『映画を見る部』に行って、映画見ながら同級生に問うてみた
「愛って何だろう?」「さぁ?でも、愛は与えるものって聞いたことがある」
その夜、家の食卓で、
母が自分の焼きジャケの皮を綺麗にはがして、無言で父のご飯に入れた。
「これが…与える、愛?!」
って顔をする(あくまでも顔だけ!)
ここがなんかツボにはまって、大笑いしそうになるのをぐっとこらえました。
原作読んでませんが、この『映画を見る部』はオリジナルらしい。
映画化するためにこの部は必要だったと書いてるのをみたけど、分かる。
聡実がぶちあたっている壁だったり謎だったりが、
その映画の中で書かれていて、微妙に種類が違ったりするけど、
なんとなく「・・あぁ・・そうか・・」って思っていたりするのも、
面白いポイント!
なんっていうか・・・
大笑いっていうよりは、くすくすくすって笑いたい部分がいっぱいあるんですよ。
めっちゃ面白い![]()
それでいて、聡実くんはいっぱい苦悩して、一生懸命考えて、
狂児のこともだんだん考えてあげるようになる。
自分の合唱祭のこともあるし、狂児のこともあるし、
クラブ内でちょっとしたごたごたもあるし、
若いって大変だな~~~。
でもそれが、なんかうらやましいな~~~~
って思うのは、大人の気持ちなんですよね。
私は、斎藤潤君目当てで映画を見たわけなんですが、
いやぁ・・・
よかったですね。
あの大きなスクリーンにずっとうつってる!!
この間みた「正欲」はほんの少しだったからこれは贅沢だな~~~![]()
色んな記事を読んでよく書いてあったことに
この映画、ちょうど1年前に撮影されていたらしいのね。
つまり、斎藤潤くんは中学3年生。
小6のオーデションで芸能界に入って、
2020年からすこしづつメディアに出るようになって
再現VTRとか、誰かの子ども時代とか、そういうのをちょこちょこっと出て、
私が見つけた「猫カレ~少年を飼う」で主役級の役をやって・・・
でも、この「カラオケ行こ!」が撮影時期としては先にあって。
だから初めての大きな映画の大きな役。
「まだ全然お芝居の事が分からなかった」って言ってたのも分かる。
どうやったらいいのか分からなくて、
悩んで、悩んで、分からなくなって、苦悩の日々だったらしい。
そんな時に、綾野剛さんがアドバイスくれたり、
「ちょっと散歩いこう」って気分転換に誘ってくれたり、
監督と3人で話たりして、
やっと出来上がった・・・って。
綾野剛さんも「すごく悩んでいたのを横で見ていた。アドバイスもしたけど、彼はずっと逃げようとはしなかった。前向きだった」って
「だから中学3年生の子、というよりも、一俳優として彼を見ていました」って。
そう言うのも知っていたので、映画がちょっと感動的だった。
齋藤潤君、1年前だからなのか背も今よりかなり小さいらしい。
成長期だねぇ~。共演者さん達に舞台挨拶とかで「すごく大きくなった」って言われてた。
たしかに、全然違う。
そして、お顔もかなり変わったと思う。
幼さはそのままだけど、何か‥違う。
それは、聡実くんの顔、だからなのかな?
まだ学生さんだからね~。
お仕事バンバンはいることはないかもだけど、
いろんな作品に出るのを楽しみにまってます![]()
あっ、そうそう!
かつて私が注目した子役だった、田中偉登くんがもう大きくなってる!
利久くんの1つ下だったよ。23歳!
見つけた時は11歳だったかなぁ。
Jさんが出た「舞台・黒執事」のシエル役だったんだよね。
目力すごくて、「なんだこの子はっ!」って思ったんだけど、
最近、「君には届かない」ってドラマの友達役とか、
今度利久くんが出る「めぐる未来」の刑事役とかに出るらしい。
利久くんも元オカレモンJrだし、子役。
こうやってみんな大きくなって、立派な役者さんになっていくんだねぇ。
映画館の予告みていたら「これ、見に行きたい」って思うのをよく発見するので、
またひとり映画ふら~っと行ってこよう~![]()
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追伸:
一つ,惜しいなーとおもったところ。
ここからは、またネタバレですが、
最後の最後、全部が終わって日常が戻ります。
聡実の周りにヤクザはいなくなり狂児との連絡もつかなくなります。
聡実は中学を卒業。
狂児たちがいた『ミナミ銀座』は取り壊され大きなリゾートホテルが建つ計画が立ちました。
ふっと聡実は、狂児は幻だったのでは?
と思って、ミナミ銀座を歩き、思い出の屋上に行きつきます。そこでふっと、カバンの中に狂児の名刺を見つけて
「やっば、おったやん」
っていってエンドロール
なのですが!!
この、『あの出来事は幻だったんかな?』シーンが短いのかどうか分からないけど、ちょっと伝わりにくかったよ!
まだこっちは、さっきまでの喧騒を引きずっててソレみても『幻だった?』感がわからなかったので、あそこ長めにして欲しかったな。
そしたら、名刺の後のセリフも映えたのにー。
あと、
聡実くんが「紅」熱唱するのが、めっちゃよかった!!
合唱部の部長なので歌が上手いのは必須だけど、
カラオケの歌い方は違うので、どうなんだろーと思ったら、めっちゃよかったのよ。
変声期の辛さもちゃんと出てたし(齋藤潤くんがほんとに変声期だった)必死さもすごく伝わった!
あとはもう、演出ね。泣いたね
それと、
これは確実、齋藤潤くんが中学生で、綾野剛がヤクザ
役なのだから、
齋藤潤くんがワタワタして,可愛いはずなのに、
だんだん、綾野剛が可愛みえてくる
それが一番この映画の見どころかもしれない!!
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