先月からちょくちょく会うさらさんと、
最近、本の話をよくするんですが、オススメされた本のうちのひとつ

「春琴抄」谷崎潤一郎
にチャレンジしてみました。
前に

斎藤工さんの映画をみていたので、さらりと内容は知っていました。

が、「春琴抄」についてさらさんと話をすると、ちょくちょく相違がある。
私もこの映画、家でなにかしながら流し見したので記憶違いもあるだろうし、
やっぱり映画だから、原作とは違う部分もあるだろうから、
「一度、原作読んでみて」って言われて読んでみました。
めちゃくちゃうっすい本です。100Pありません。
なのに、1週間ぐらいかかりました

だってまず、句読点がほぼない。
どこで区切っていいのか分からない

あとやっぱ、文章がむずい。言葉もよくわからん。
巻末に注釈的なモノがあって
それを見て理解しつつ。
でも、やっぱ文芸は眠くなる・・・

自分自身の睡眠不足が問題なんですが、それにしても読んでいるとうとうと・・・
んで少し戻って読むけど、またうとうと・・・
前に全然進めない。
とはいえ
綺麗な世界
なのですよ
13歳の佐助は、9歳の三味線弾きの
盲目の美少女、お琴こと、春琴に仕えることになる。
佐助は寡黙だったため、春琴に気に入られ、
始終、手を引いてあるく、身の回りの世話をする、お風呂の三助をする、あまつさえトイレの介助まで。
ただ、春琴はめちゃくちゃキツイ性格で、佐助にも周りにもとにかくキツイ。
佐助は怒られてよく泣いているのだが、むしろ春琴を心からお慕いしている。
佐助はそのうち、春琴から三味線を習う事になるが、この稽古がまたスパルタで夜中練習させたり、泣かせたり、バチがとんで流血したり。
周りが心配し、佐助は春琴の師匠に習う事になったが、
身の回りの世話は相変わらず佐助の仕事だった。
春琴はある日、妊娠ていることが発覚。
でも絶対に誰の子かは明かさない。
そして、ずっと横にいる佐助も口を割らない。
もう堕胎できなくなる出産するが、さっさと養子にだしてしまう。
佐助に似た、その赤ん坊を。
ある金持ちが美しい春琴をモノにしようと、三味線を習いに来た。
が、彼は春琴が目的なので、三味線を真面目にしないため、春琴からめっちゃ怒られるし、
そんな奴の相手もしない
するとそんな或る夜、春季が寝ていると誰かが春琴に熱湯をぶっかけるという事件がおこる。
佐助がかけよるが「顔を見るな」という。
春琴の顔には一生治らない火傷の跡ができてしまった。
その包帯をとるときに、春琴は「自分の顔を見るな」と佐助にいう。
それを聞いて、佐助は自分の
両目に針を刺して、自ら盲目となり
「お師匠さん、私の眼はみえなくなりました。もうお顔をみることはありません」
と言う
「本当か‥佐助」
(原文のままではありません)
それから二人は師匠と弟子という関係をたもちつつ春琴が58歳で亡くなり、83歳で佐助は亡くなりました。
って話。
でも、確か、何人かその後も出産してるんですよ。
それは佐助の子だったみたいだけど、全員養子にだしているので、
結局ずっと、二人は夫婦ではなく、師匠と弟子という関係でした。
(実は読み終わってから随分経ってから、コレ書いているので多少ちがうこともあるかも)
さらさんとお話したときは、私は原作を読んでおらず、
上記

の斎藤工さんの映画をさらっと見ただけだったんですよね。
そのときに
「なぜ、佐助は目を刺したのか」
ってことを話たんですよ。
だって、春琴は目がみえないから、佐助は目が見えないって嘘つかれても分からないもんね。
映画しか見てない私は
「やっぱり、大好きな人の言うことをきいてあげたかった」のでは?
っておもったけど、
さらさんは
「いや、自分の中の春琴は綺麗なままで止めておきたかった」と。
えぇ~まじかぁ?
そんな自分本位な理由?!
っておもったんだけど、原作読んだらやっぱそうだわって思った
正直、盲目のお師匠さんの目となり手となり足となっていた佐助が、自身も盲目になったら
お師匠さんの世話役を解かれるのではないか・・・という心配はなかったんだろうか?
もうここまできたら、周りは二人を引き離さないんだろうか?
でもな~もう、そこはフィクションだから!ってことで済ませてしまって
二人で「盲目の世界」で住みたかっただろうなってのもあったのかも。
そののち、いろいろ調べてみたら、
この「お湯をかけた」のは、金持ちのボンボンの仕業風にみせかけて、
実は、
「佐助犯人説」と
「春琴の自傷行為説」があるらしい。
佐助が隣の部屋にいて、台所でお湯を誰かが沸かしているのを気付かないはずはない。
って事と、
佐助はどうやら「お師匠さんとおなじ目の見えない世界で住みたい」という願望があった。
それから、
春琴はこれからどんどん老けていく。それを観たくない。今の美しいままの姿で止めておきたい。
っていう欲望が動機。
一報、春琴の自傷行為説も、「自分が老けていくのを佐助にみられたくない」って思いで
自分の顔に怪我をして、「見るな」といえば、佐助は目をつぶすだろう・・・
っていうことは予測出来ていたと。
どっちにしてもヤバイ考え方だわ
最初からブサイクに生まれた私には理解できない世界

美しすぎるとそれを失う怖さってすごくすご~くあるんだね。
あと、
たまにあるのが
「めちゃくちゃSMの性癖の話」って書かれているんですが
私が原作を読んだ感じでは、
まったくそんな風にはとれませんでした
耽美主義で、
「美しいは正義
」ってのはめちゃめちゃわかった。
でも、SMっていうよりも、
ただただ、佐助がひたすらキモチ悪いほど、春琴を想う話なんだと思った。
なんっていうか・・・
「顔がキレイだから何をしてもいい」っていう、思い切った考え方!?
もしくは、顔は関係なくて、
13歳でこの人に仕えようと決めた時のそのまま、それ以上の
「愛」がそこにあるんだろうと。
恋愛でも師弟愛でも、どっちかは分かんないけど。
それは、バチがとんで額にあたって流血しようとも、
一晩中、一フレーズを練習させられようとも、
何をしてでも、変えがたいもの。
そして、それが恋愛でも師弟愛でも関係なくて、二人の間には
「師匠と弟子」「仕えさせるものと、仕えるもの」という関係性もゆるぎなくて。
子どもが生まれて
「父」「母」ではその関係は壊れてしまうので、
子どもを養子にやってでも、変えがたいもの。
もちろん、結婚なんてもってのほか。
最後まで二人の関係は変わらずに終わり、
お墓でさえも、春琴の大きなお墓の横に、小さい佐助の墓があるという。
いっそ、一緒にいれてやればいいのにとおもうけど、
それは佐助の本意ではないんだろうなぁ。
読み終わった時「あぁ~やっと終わった~~」って思ったww
さっきもかいたけど、めちゃくちゃ薄いけど、読みにくい~~
これ、今どきのドラマとか話にはあまりなさそうな物語じゃん。
「美が正義」って万人受けはしない。
大批判がくる。
でも、深夜ドラマとかで現代版的に・・いや、昭和的に?
見やすいように変えてやってみたら面白いかもしれない。
絶対ゴールデンタイムじゃないやつww
もしくは、
原作読んで理解したから、
もう一回、斎藤工さんの「春琴抄」を見直すべきかなぁ?
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