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まあの日記

つれづれなるままに・・・

先週の話の続きですが。

6月9日は、前日の万博の疲れもあるのでのんびりする予定。
でも、午前中にいつもの買い出しに母と行って、
午後はなんとなくイケそう!って思ったので


「国宝」みにいってきた

映画をいろいろみていて、予告でこれみて「これ、面白そう。やばい、見なきゃ」って思ってたのよね。
歌舞伎の話だから分かんないかなぁ・・って思ったけど、全然そんなことない!!





九州のやくざの親分のせがれとして生まれた喜久雄。
九州興行で訪れていた花井半次郎が、そのやくざの宴会にまねかれ喜久雄の女形を見て(宴会の出し物)その才能を感じる。
その日、他の組からの襲撃で組は壊滅。喜久雄の父は目の前で殺されてしまった。
母も死に、その母からの頼みで半次郎は喜久雄をひきとって、歌舞伎役者にする。
半次郎には喜久雄と同い年の息子、俊介がいた。小さいころからみっちり歌舞伎の女形を仕込まれている。
最初は反発するが、二人で切磋琢磨で芸を磨き、学校の帰りに河原で練習もするし、
父からのスパルタにもお互いに励ましあいながら成長する。

タニマチの社長からこの若き二人を女形コンビとして大きな舞台に・・と打診があり、
半次郎はまだ早いといわれたが、二人は「二人道明寺」を見事にこなす。
ますます、二人は若い女形コンビとして成功していく。

ある日、半次郎が入院することとなり代役を立てないといけなくなった。「曽根崎心中」
当然、半次郎の息子、俊介がやるとおもっていたが、半次郎が指名したのは喜久雄だった。
喜久雄はあまりにも大きすぎる役を怖がり、
俊介は父が自分ではなく喜久雄を選んだことがショックだった。
喜久雄は毎日、半次郎の病室でけいこをつけてもらう
「お前はお初になってない!」
当日、怖くて手が震えて化粧が出来ない喜久雄に、俊介がアイラインをいれてあげる。
「俺な、血ぃがほしい。俊坊のその血がうらやましい。俺にはなんの後ろ盾もないねん」
俊介がもしも失敗しても、半次郎という大きな後ろ盾があるが、
自分には血筋もない。失敗したらもう終わり。
だが、舞台にたつと、喜久雄のお初は見事だった。
それを客席でみた俊介はそっと劇場をでていく。その後ろを喜久雄を追って九州からやってきた幼馴染で恋人の春江がついていく。

俊介が行方不明になって数年、喜久雄はそれでも半次郎の元で修業をし、とうとう喜久雄は半次郎を襲名することになった。
襲名披露の舞台で半次郎は倒れてそのまま亡くなる。
と同時に、俊介がかえってくる。俊介と春江の間には男の子がいた。
「息子のために帰ってきた」という。歌舞伎の世界は血が何よりも強いことを分かっている。
自分が戻れば、息子が歌舞伎役者の道に進める。
半次郎という後ろ盾がなくなり、背中に入れ墨がある喜久雄は週刊詩に「やくざの息子だった」「歌舞伎界で家をのっとろうとした」と書かれ、大部屋の一人として舞台に立っていた。
この世界では血が何よりも強い。
そこであるタニマチの娘とひっそりと付き合い、娘から父親に役を頼めないかと考えたが、逆に逆鱗に触れてしまった。
その娘と逃げて、温泉地の舞台に出る。が、誰もこちらを見ることはない。
そんな生活を数年続けていると、娘は逃げ、独りぼっちになってしまったとき、お迎えが来た。
また、あの世界に戻れる?!



なんて話なんですが(勢いよく全部書いちゃうところだった、あぶないあぶない)(これでもかなりアウトかな?emoji


いやあこれ、3時間弱あるんですよ。emoji
でも、あっという間です!

後半もう泣くしかない。
うわぁぁぁん!って涙ではなくて、じわじわじわじわemoji・・・ってずっと涙がでてくる。

3時間弱の中に、まぁまぁ長い歌舞伎のシーンがあるんですが、
「もしかして退屈しちゃうかな」って思ったけど全然そんなことない!!
もっと見たい!って思うほど!!

そう思えるのはなんといっても、喜久雄役の吉沢亮さんと、俊介役の横浜流星さんの演技がすばらしいから!
「あれ?歌舞伎役者さんだっけ?emojiって思えるほど、美しいですemoji
1年半、特訓したんだとか?
1年半でアレが出来るってのもすごすぎるemoji


ちなみ、吉沢亮さんの少年期を黒川想矢くんが、横浜流星さんの少年期を越山敬達くんが演じています。この二人も1年半歌舞伎のレッスンしたんだとか。
黒川君は、映画「怪物」で、越山くんは「ぼくのおひさま」で、それぞれ日本アカデミー賞新人賞をとっている実力派です。
「怪物」の黒川くんもやばかった。めっちゃ名演でした。これも見た方がいい作品!
そして越山くんの「ぼくのおひさま」はサブスクにはなくて見れないのですが、「天狗の台所」というドラマに出ていて、ニューヨークから日本の兄の住む田舎に1年間滞在する少年をやっているんですが、ものすごくいい!!

少年期のパートをもっと見たかった。
半次郎に痣になるほど叩かれてしごかれるけど、だた純粋にひたすらに歌舞伎にのめりこんで上手になりたいと願っている時期。

このころ、歌舞伎役者で国宝となった小野川万菊の「鷺娘」を見ます。
万菊の楽屋にあいさつに行くと、喜久雄だけ残され「あなた、顔が綺麗すぎるのよ。顔が邪魔をするわよ」とか言われる。
そしてそのあとの万菊の「鷺娘」をみて、「こんなんモンスターやん」って思わずつぶやく。
これも伏線。




ここからネタバレになります!!(ネタバレしたくない人はここから読まない方がいいです)






最終的に喜久雄・・当時は半次郎ですが、国宝に認定されます。
そしてその時におなじ「鷺娘」をやります。

あの時見た「モンスター」に自分がなるわけですね。
これに鳥肌立ちました。まさかあのシーンが伏線だったとは!!



ちなみ、喜久雄は少年期にある舞妓さんの藤駒と出会って、藤駒から「うちの一生をあんたにあげる」的なことを言われて、「2号さんでもなんでもえぇよ」と言われます。
が、九州時、父の敵を討つために背中に入れ墨を掘ったとき、一緒に入れ墨を掘ってくれ(敵討ちは失敗した)
九州から京都まできてくれた春江と付き合っていました。

でも、大人になってから春江とつきあいつつ、藤駒とは女の子を授かっていました(結婚してないけど2号さん的扱)半次郎の襲名と同時に藤駒と子供とは縁を切っていたんですが
国宝になって、取材をうけていたカメラマンが「藤駒という芸子の事を覚えていますか?」と聞かれ「覚えているよ、綾子」(綾だったかな?)って言うの。
カメラマンは女子。彼の娘だったんですよ。で、名前をちゃんよぶのが、うわぁ・・・ってなった。
覚えていたんだ!!!(途中で「あの母子はどうした?」って思ってたからスッキリ)


あとは、
放蕩していた喜久雄を呼び出したあと、俊介とコンビ復活でまた「二人道明寺」を演じて、名シーンの鐘の上にのぼろうとしたとき、俊介が登れずにいました。
どうやら俊介は糖尿病になっており(父も糖尿病だった)、足が壊死してしまい、左足を切断しなくては死んでしまうと言われてしまう。
切断したら、歌舞伎役者ではいられなくなる。でもしょうがない。
俊介は息子の稽古をつけ、喜久雄も俊介の息子に歌舞伎の稽古を指導します。

喜久雄が生涯結婚しなかったのは、たぶん、俊介の息子に「半次郎」を襲名させるためかなと。
やくざの組長の息子を拾って、歌舞伎を教えてくれた師匠に、一緒に歌舞伎をやってきた俊介にそこはリスペクトしたのかなと。
あと、やっぱり血筋がないとこの世界は厳しいから、
自分の子どもができてもそこの世界にいれさせたくないとおもったのかもしれない。


俊介は最後に「曽根崎心中」をやりたいという。義足でもやると。
俊介がお初やるなら、俺が徳兵衛をやるといい、喜久雄は男役をやるんですが、
この曽根崎心中、前半に喜久雄がやったときもメインがキセルをどん!と叩いて
「一緒に死んでくれるか?」ってことを縁の下に隠れている徳兵衛に聞くんですが(周りの人に話をしているように見せかけて)、
死んでくれるなら足に合図を?みたいなかんじで、片足の草履を脱いで差し出します。(ほかの演者は部屋にいるから縁側の下はみえていない)
徳兵衛はそれにしがみつくように答え、お初は「あぁ、一緒に死んでくれるんだな」と内心喜ぶというシーン。
なかなかここがOKでなくて、先代の半次郎に怒られ続けるんですが

俊介がお初をやるとき、当然片足が義足なので、もう一つの足を脱いで差し出します。
その足はもう・・・・青黒く壊死していました。
化粧で真っ白に塗っていても、その足にしがみつく喜久雄にはわかってしまって
曽根崎心中をやってる間にももう歩けなくなるのをひっぱって、ひっぱって終わらせます。

おそらくその足を速めに切断していれば大丈夫だったのかもしれない。
でももう遅かった。
俊介は死んでしまうんです。

このね、
「曽根崎心中」の名シーンって2人が自害するところなので、
歌舞伎を知らない私でもそのシーンは何かで見た事あるのに、
前半で「曽根崎心中」やった時もこのキセルをどん!とするシーンをしっかりやったのかと思ったら、
この最後のシーンの伏線だったわけですよ。


この作品にでてくる「鷺娘」「二人道明寺」「曽根崎心中」の3つとも、しっかりやっているのはこれがストーリーの肝になるからなんですよね。






ほんとに、すごい映画でしたemojiemojiemoji


正直ね、しょ~~~もない、演技力もぜんぜんない、ただイケメンかかわいい子を並べただけの映画もいっぱいあって、それも同じ値段だと思うと、
この「国宝」は2000円で映画館の大画面でみるのは安すぎない?!っておもったほどemojiemoji
・・・あ、すいません。
私シネマイレージ会員で1300円でみたので、もっと安かったですけどemoji



なんてことで、
思わず熱く語ってしまった。


あ、

「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」も、
思いのほかロングランとなっております。

映画批評家さんの中では、
今年の邦画は「国宝」と「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」が最高で終わるのでは?と言われているほどです。
とはいえ、
TOHOシネマではあんまりやってない。
マイナー映画館が多い。(TOHOも一部やってます)


これも、本当にいい映画です。
「国宝」ほどお金もかかっていませんが、
また違った意味で、すごい映画だったと思います。

心斎橋キノシネマ(ビックステップの中にある映画館)は、今から上映始まるとか。
ちょくちょく「え?今から?」って感じで上映館が増えているのもすごい。


6月はあと
13日公開の「青春ゲシュタルト崩壊」を見ようと思っていたけど、なんとなくこれはサブスクでいいかな~と思い始めている。

あと
27日公開の「YUNG & FINE」は見に行こうと思っている!!もうムビチケ買った!
これ、テアトル梅田しか大阪はやってないんだよね。

先日フライヤーもらったこれね。

「スメルズライクグリーンスピリット」もドラマを映画版にリメイクしたのが
同じ27日公開で、
このドラマもとてもよかったのだけど、なやむところだなぁ。
内容一緒だよね?
サブスクでドラマ版みれるからよくない?って思ってしまう。


7月にみたい映画はないけど、見たいドラマが目白押しすぎて夏が楽しみ。

火曜日が
1日から「北くんが可愛すぎて、3人でシェアすることにしました」
「初恋DOGs」←これは萩原利久くんが出る!

水曜日は
2日からが「雨上がりのぼくらについて」
9日からが「ちはやふる~めぐり」でこれは斎藤潤くんがでます!

金曜日は
4日から「40までにしたい10のこと」
11日から「殺した夫が帰ってきました」でこれも萩原利久くんがでます。

日曜日は
13日からで「恋愛ルビのただしいふりかた」

金曜日はほかに
6月20日にFODだけで「被写界深度」も楽しみ。

テラサだけなのが
「続・BLドラマの主演になりました」も始まってるけど、テラサみれないから
全部配信になったらテラサ1か月だけ見てみようかなと思っている。


ちなみ、青色で題名を書いた作品はBLドラマです
春ドラマにBLが1作品もなくなってしまったのに、夏に何でこんな増えるの?!びっくりするわ。

ってか、もっと平均的にして!供給がおおすぎてついていけない。
BLドラマのこれらは全部漫画原作で、原作はすでに履修済みですww
全部面白いです。

あとは、ドラマ化してどう面白くなるかだよねぇ~。

楽しみたのしみ~~~~(・∀・)ニヤニヤemoji






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まあ
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性別:
女性
趣味:
手芸・読書・大道芸・音楽
自己紹介:
平成10年生まれのみ☆
平成15年生まれのま☆の母です。
コザクラインコのテトもいます。
ロボットのぞみクンと出会ってから
大道芸が好きです。

読書も好き。
映画見るのも好き。
漫画読むのも好き。

最近は2.5次元コスプレダンスユニットにも夢中。
2A推し。

なんでも興味があるお年頃・・・(笑

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