梅田のなんとかいう本屋さん。入ったことはないんだけど、よく前を通ります。
(紀伊国屋でもジュンク堂でもない)
そこの店頭にもう、かな~~~~~~~り前からこの本のポスター貼ってて、
なんとなく気になっていました。
ポスターはこの本の表紙そのままと題名。
キャッチコピーは「新しい人間関係」とかそういう系。
「母親が~~」とかも書いてたかもしれない。
だからなんとなく、母と子の話なのかと思っていました。
そのうち、新聞の下欄でも広告をみつけ(まあまあ大きなサイズだった)
あれよあれよという間に
「本屋大賞受賞作品」になって
図書館で予約したら
70番でした
かつて、
何の本だかを予約したら75番で、1年ちょっとかかって順番がまわってきたことがあるから
今回もきっとそうなんだろうな。
って思って職場で話をしたら
7月いっぱいで辞めた人に
「それはもう、買えばいいじゃん。本棚も大きいの買ったんでしょ?」って言われた。
確かに・・・

本棚を買ってから、自分の本はまだ入れてない。(既存の本棚でまかなっている)
8月半ばから入ってきた人とお話してたら
「もう読みましたよ。え?63番?!(そのころ63番だった)これは買う価値ありますよ!買ったほうがいいですよ!」って言われた
んでブックオフ行ったら、ちょっと安くなっていたので、とうとう購入~
「流浪の月」 凪良ゆう
面白かった・・・
うん、これは買う価値あるわ
いつものように、ここからネタバレします。
最後のオチは書きませんが、まぁまぁなストーリーは書くので
ネタバレ嫌な人はとばしてくださいね。
父と母が仲良しだった。よそのおうちより仲良しで、娘である更紗(さらさ)と3人はよそのおうちからは理解されないこともあるけど、
それでもそんなの関係ないぐらい、平和な毎日だった。
でもお父さんが死んで、大好きな人を亡くした悲しみを埋めるかのように恋人とつくるお母さんは、どこかにいってしまい、
9歳の更紗はおばさんのおうちにひきとられることになった。
おばさんとおじさんは、ちょっと腫れものに触れるように扱うけどまぁしょうがない。
転校先では、前みたいに「変な子」に見られないように、うまく取り繕った。
でも、
おばさんちにいる、中学2年の孝弘だけは嫌だった。
更紗を「やっかいもの」と言い、おばさんたちが寝たらそっと部屋にはいってくる・・・。
友だちと嫌々遊ぶ公園で、佐伯文という19歳の男子大学生と出会う。
みんなが「ロリコン」と呼んでいる人。
雨の日、帰りたくなくてぬれながら公園で本をよんでいたら傘をさしだしてくれ「うちにくる?」というのでついて行った。
それから文は「帰れ」とも「帰るな」とも言わなかった。
朝はハムエッグとサラダ。キチンとした生活。
そこに母親譲りの奔放な更紗がかきみだしていく。
更紗は叔母の家には帰らなかった。孝弘のいる家には帰りたくなかった。
だから帰らなかった
それだけなのに・・・文は誘拐犯として逮捕され、更紗は「保護」され事実をしった叔母夫婦によって(息子のしでかしたことは隠ぺいして)児童養護施設に入ることになった。
そして更紗は26歳。
ファミレスのパートをしつつ、恋人の亮と住んでいた。
あの日、「文は悪くない、文は親切で優しくて、ひどい事なんか何もしていない」という主張は誰もきいてくれないし、亮に話しても聞いてくれない。
みんな「被害者のかわいそうな子。洗脳されたのね」としか思わない。
恋人の亮は亭主関白で、更紗に相談せずに結婚の話を親としているらしい。
更紗がついていくのは当たり前だと思っているようだ。
更紗が少しづつ、冷めていく・・・。
ある日みつけた、夜の8時からオープンするというカフェ。古いビルの中にあって、コーヒーが3種類しかないお店。
前髪で顔の見えない細いマスターの、手の骨を見たとき。そして声を聴いたとき。
・・・文だ!
更紗は確信した。ずっと、ずっと会いたかった。どうしているのか気になっていた。
そんな文が目の前にいる!
それから亮には「仕事で遅くなる」と言って、そのカフェに通うようになった。
でも、文は更紗に気が付いていない様子。
更紗も声をかけずにずっと本を読んでいる…風(いつも同じページをみていた)ですごしていた。
そんな中、亮との関係が悪化していく。
仕事が遅くなって自分より帰るのが遅い更紗に疑いをもった亮が、このカフェに気が付く。
「マスターに気があるのか?」「そんなわけない!」
亮がだんだん本性をあらわし、DVをするようになり、
ある日、怪我だらけになった更紗は家から逃げ出し、頼るところもないまま、文のカフェに助けを求めてやってきた。
文は更紗に気が付いていたらしい。
そして今の状況を知る。
ただ、文にはきれいな彼女がいた。
「大人を愛せるようになったんだね」
でもその関係も・・・一筋縄ではいかない様子。
更紗は周りの人の助言やらで家をでることにして・・・
ってな感じのお話です。
あらすじ・・・っていうか、めっちゃ書いてしまった。

でもでも、
ぜんぜんこんなのまだまだです。
もうね、このあたり(↑のあらすじ書いたところ)から、ずっと涙がでてきて、
でもそが「つらい」のか「よかったね」なのかわからなくて、
ただ、
読んでいくと自分の感情がぐらぐらしてくるというか・・・
ほんと、言葉では表せられない。
そもそも、
二人の関係は、世間一般では「元誘拐犯」と「元被害児童」。
でも本当は、「保護した人」と「保護された児童」。
なのに、世間のセンセーショナルなニュースが二人の本当の関係を表してくれない。
そして、
その二人の関係を一言で言い表すことなんてできない。
だから周りはよけいに「歪な二人」で更紗を「騙されているかわいそうな子」だったり「犯人んい洗脳された子」だったり、
受け取り手の理解できる範疇の言葉で、違う姿に変えてしまう。
「違うんだ」
って言葉も、届かない。
最後は・・・「そうなんだ・・」っていうちょっと途中で「ん?」って思ったことがきもちよく回収されます。
そして・・・・
途中からじわぁ~~っとあふれていた涙が、
読了後にぽろぽろ出てきて、
さっきも書いたけど、それが「悲しい」でも「うれしい」でもなくて、
なんだ胸がぞわぞわするかんじ?
不快では全然ないやつ。
正直、
久しぶりに「これは面白かった~」って叫びたくなるほどよかった!
ここんとこ、本を読んでもそういう「たのしかった」って気持ちにはなれなくて
私が「読書」を好きじゃなくなったのかもしれない・・・って思うほどだったの。
でもよかった~。
やっぱ好きだわ。
かなり前に買った本と、
少し前に買った本がまだあるので、それを読みつつ、
凪良ゆうさんの「美しい庭」も読んでみたいし、
そのまえ~~の、BなLの本も読んでみたいなって思いました~
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